会話劇とか書きたくなっちゃうけど
なんか違うんだよね
会話ばかりの文を小説と言い張る人もいるし
会話劇っつーか会話。台本。うん。
特に説明も主語もつけない無駄なものばっか
書いてるから自分でも忘れる
関係ないけどこの人の描いた漫画読むと
160%落ち込むって人が3人いる
勘弁してくれ

「おいいつまで泣いているんだ、声が聞こえないだろう」
「・・・」
「ったく、ああごめん。あいつがうるさくてね。
　またかけなおすよ」


「さて今日はどうして泣いてるんだ。
好きな男が妻とイチャイチャしてたか。
それとも息子と遊んでたか」
「・・・」
「黙ってたらわからないぞ」
「・・・みと・・・・・」
「ん？なんだ？きこえないぞ」
「・・・・・きみと！！キスしてた！！！！」

「・・・・・・・」

「なぁんだ、見てたのか」
「なぁんだじゃないよ!!何あれ意味わかんない!!」
「ただのスキンシップさ。私の国ではこれが挨拶だったって
言ったら顔を引きつらせながら快く了承してくれたぞ」
「・・・ばっかじゃないの・・・!!」
「頭良いと言ってほしいね。お前もやればいいじゃないか。
見るからに外人面してるんだから」
「僕はきみとは違う」
「既婚で子持ちの男に恋慕している
薄汚れた泣き虫の屑が何言ってるんだ」
「言えた義理!?」
「おいおい叩くなよざぶとんでもいたいぞ」
「うるさい!!いつもいつも汚い言葉並べて
人をおちょくって!!」
「でも薄汚れた泣き虫のゴミクズなのは
事実じゃないか」
「どうしてそういうことばっか言うのさ!!
自分だって不倫とかしてるくせに!!」
「いいんだよ私は特別だし彼も了承してる。
文句言ってるのはお前くらいだぞ」
「僕が文句言わなくて誰が言うんだよ!!
なんで君ここにいるの!?なんで僕につきまとうの!?
僕が気に入らないなら出てけばいいじゃないか!!
早く出てってよ!!出てって愛しの彼と一緒に
住めばいいじゃないか!!」
「おいおい何言ってるんだ。無理に決まってるだろう。
不倫なんだから。さっきお前が言ったじゃないか」
「・・・・・」
「彼が一番愛しているのは私だし
彼を一番愛しているのも私だが、一応
彼にも社会的地位があるんでね」
「・・・ほんっとに・・・ばっかじゃないの・・・」
「お前ほどじゃないさ。叶わぬ恋に身を焦がしたり
手首を切ったり嫌いな男に抱かれたりしないしね」
「・・・どの口が・・・はぁ」
「お、諦めたか？」
「きみと話すのは嫌いだよ」
「私だってそうさ」
「もう一分一秒だって君と話したくないし
顔も見たくないよ」
「ひどいなぁ。私たちは恋人同士じゃないか」
「被害者と加害者の間違いじゃない？」
「そう言うなよ。今夜は殴らずに抱いてやるから」
「・・・もうどっか行ってよ・・・」
「そうか？じゃあ今夜は彼に抱かれに行くよ」
「・・・」
「なんだ不満なのか？お前がどこかに行けと
行ったんじゃないか」
「・・・君はどうしたらつきまとうのを
やめてくれるの・・・？」
「さあ。私にもわからないよ。
大体最初に受け入れたのはお前じゃないか。
今更往生際が悪いぞ」
「・・・」
「・・・」

「・・・ほとんど無理矢理だったじゃないか」
「人が落ち込んでるのにつけこんで」
「口は悲惨なほど悪いし」
「人の片想いの相手に手を出すし」
「思い通りにいかないと殴るし」

「・・・」
「どうしてよ。もう疲れたんだよ。
君のわがままに付き合うの。
殴られるのも踏まれるのも首を絞められるのも、
罵られるのにももう疲れた。
お願いだからどっか行ってよ。もう嫌だ。
大嫌い。君なんて大嫌いだ。
どっか行って。消えて。
僕の前から消えてよ・・・」


「・・・」

「消えてったら!!」

「嫌いだ。嫌い。嫌い嫌い嫌い!!
嫌い嫌い嫌いだ!!嫌い!!
きっと皆もそう思ってるよ!!
わがままばっかりで人を困らせてばっかで
君を好きになる人なんてこの世にいないよ!!」
「・・・おいおい何言ってるんだ、
忘れたのか？私には彼が」
「そんなの君の思い込みだよ!!
そうに決まってる!!誰がこんなゴミクズ
好きになるってんだよ!!
こんな、顔ばかりよくて性格ブスで
友達もいないこん、な・・・」






「こ・・・」


「ごめん・・・やめて・・・」


「あやまるから、やめ」














「うるさい」





















「・・・ってなわけで寂しいんだ。
あいつは寝ててかまってくれやしない。
しばらくは楽しめそうだが・・・いや、
関係ない。こっちの話だ。
うん。うん・・・わかった。今夜9時にな。
忘れないでくれよ。じゃ・・・
ん？・・・わかった。会ったら話そう。
つまらない話だったら承知しないぞ。
うん・・・じゃ、切るよ・・・
・・・愛してる・・・」